小学校に学ぶグラフ [学校で]
グラフは、量の差異を視覚的に表す手段。だからグラフを使えば直感的に理解できることが多いと信じて来た。しかし最近ではその僕なりの定説がゆらぎつつある。
例えば、2次不等式の解を2次関数のグラフを用いて求める方法は、x軸より上方(または下方)にグラフの存在するxの値の範囲を求めればいいはずだが分からない生徒が増えている。
そんな生徒は、一言で言えばグラフを読み取ることができないのだろう。なぜそうした力をつけることができなかったかの理由は色々考えられるが、力が不足しているならそれなりに力を伸ばしてあげたいと考えている。
そんな折り、小学校3年生の棒グラフの授業実践を知った。
<実践>
(1)クラス全員に大きめでカラーの付箋を1枚ずつ配布して、好きな教科名を書かせる。
(2)回収して黒板に貼った画用紙に張り出す
(3)「どの教科が1番多いかな?」と発問する
(4)分かりにくいことを合意できたらどうしたらよいか考えさせる
(5)集計すれば良いことを確認したら集計用紙を全員に配布する
(6)教員が付箋に書かれた教科名を1枚ずつ読み上げながら黒板に教科別で正の字を書いていく。そして、読み上げた付箋を下図のように張り並べていく。
(7)全て読み上げたら、教科別の合計数を書き込む。
この実践のすごいところは、生徒にとって棒グラフを当たり前のものと考えていないことだろう。そして、グラフの意味と価値も教えているのも素晴らしい。グラフを描けるようにするだけで終わってしまいがちな自分にとっておおいに勉強になった
同感です!!
グラフなんて小学低学年でも社会の教科書にのっていて、自然に覚えるものではないですか。ところが、理科で溶解度のグラフ問題をやらせるとできないんですよね。中学の場合は一次関数の傾きの意味がなかなか定着しない。
本当に困ったものです。
ところで、今度、数学の参考書について書いてみたいと思うのでアドバイスをお願いいたします。
by 降龍十八章 (2006-01-11 10:55)
こんにちは降龍十八掌さん、コメントありがとうございます。職場のパソコンからなのでゲスト扱いで失礼します(^^;)
ちょっと前ならグラフなんて理科や社会などの中で「自然に覚えるもの」という扱いでしたよね。こちらも何故分からないのかを掴みかねているので問題解決の道筋が見えません。
特に、折れ線グラフの増減の勢い=傾きって分からないみたいですね。だから以前記事に書いたウサギと亀の実践が小学生も高校生も面白い授業になってしまう...ちょっと複雑な心境です
アドバイスなんて僕にできるのでしょうか、いささか不安ですがどんなことでしょうか?
by hideoです (2006-01-11 11:26)
くーちゃんさんnice!ありがとうございました\(^ _^)/
またいつでもいらして下さい
by hideo (2006-01-11 22:47)
>降龍十八掌 さん
今度は、家からのコメントです。
2年生の教材研究していたら、教科書の平均変化率の説明があまりにシンプルなのにちょっと驚きました。
僕は、平均変化率の値が正→増加、負→減少など量の変化の様子を教えてくれることをしっかり理解させないと微分係数を求めることができてもその意味が分からなくなると思うのですがそんな説明が全くないのです。
いったい何のために教えているのか...悲しくなりました(; ;)
by hideo (2006-01-11 23:00)
hideさん。こんにちは。今職場からです。
グラフの色わけですが、αとβの間の短冊?というか線分とその外側の短冊?というか線分の2つに色分けしたの方がよいのではないでしょうか?文章とグラフの色分けが対応していなくて、自分もわかっていないのかな?としばらく思ってしまいました。それとも、何か別の意図を持たれてこのように色分けされたのでしょうか?
by 理科大好き人間 (2006-01-12 12:58)
またまた職場から〜今休息中なので簡単にコメントします
>理科大好き人間さん
コメントありがとうございます。2次不等式の図は、記事の狙いは、グラフでも分からない生徒が増えているということなので少々簡略に描いちゃいました。本当は、縦線の部分は、透けてほしかったのですがそれだと手間がかなり増えるというのが理由です。(^^;)
おっしゃる通り色分けした方が分かりやすいですね。実際の授業ではそのようにしています。それでも、意味を捉えられない生徒が増えている...本当に悩んでいます(><)
by hideoです (2006-01-12 15:19)